あつまれどうぶつの森はいい教材になる。
最近、子どもと一緒に「あつまれどうぶつの森」をプレイしているんですが、とてもよくできているなぁと感じています。
なかでも、
1、カブ(野菜)による株を模したお金の稼ぎ方
2、インフラ整備にかかる手間と高額な整備費
3、目標資金達成にかかる時間給の考え方
この辺りは、小学1年生がなかなか縁遠い事柄なので、ゲームの中のシステムで学べるのはありがたいです。
こういう金融やお金に関する知識は大人になってから多いに役立つため、ある程度若年層から教育できればなと思っていました。
特に私も詳しいわけではなく、今年になり「iDeCo」や「つみたてNISA」を始めながらKindleで長期投資に関する本を読んで勉強しています。そのなかでも、日本人のお金を稼ぐことに関する意識の話がよく出てきますし、逆に全く関係のない職場でこの辺りの話をすると、「株式投資」というもののギャンブル性ばかりを認識されていて、投資=危ないという回答ばかりで、有識者に出会うこともありません。
お金に働いてもらうという意識改革はまだまだ難しいようですね。私もまだ実績に薄いですが。
さて、あつまれどうぶつの森の話に戻ります。
このゲームのカブ式取引は、月から土の午前午後にカブ価が発表され、その推移から売り時を決めます。攻略サイトに行くと、ある程度の情報が揃えば、比較的高確率で儲けを得ることができます。また、友人でプレイしてる人がいれば、その人の世界へ遊びに行って売ることもできます。なので、カブ価の推移を見ることと、周囲の情報を得ることによって高確率で儲けを出すことができ、リスク管理ができるので株式投資の本当のさわり部分ぐらいの体験ですが、これをきっかけに子どもに実際を説明するキッカケができるのです。
インフラ整備は、自分の家や住民の家、島の店舗等の建物、橋や坂を建築や移設でき、道に関しては自分で方眼紙のようなフィールドをひとつひとつキャラクターを操作して塗っていくので、時間と手間、お金がかかります。特に橋や坂などの移動に関わる設備は高額で、子どもだけでプレイしている場合、数時間やっていないと設置することができない金額なので、子ども自身が自分にあった稼ぎかたや上記のカブ式投資を駆使しなければ大変です。見栄えとか景観美にこだわりがないタイプの子どもでは、何も感じずにプレイしてしまうと思うので、意識づけができればいいですね。
上記で少し触れているとおり、このゲームにこだわりを持つとゲーム内通貨がとても必要になります。そこで、子どもの1日のプレイ時間を決めている場合は時給を考えて、自分の家を飾る家具や、島の景観を向上させる、好みの景観にする道具を買うことを意識します。
全ては子どもの資質や好き好きでもありますが、親がうまく誘導したり意識づけすることにより、日常生活を取り巻く様々なことに興味を持たせることができるゲームだと思います。単純に虫や魚を捕まえることだって、生物の名前を知る知的好奇心は刺激してくれますからね。
まだまだ任天堂スイッチ自体の品薄ということもありますが、子どもと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。